ロードバイク自由研究 感覚の数値化 

理科好きエンジニアが自転車を自然科学で考える

丹波サイクルデイズ グラベルキングライドin丹波2025

開催日:2025年4月6日

天候:晴れ

コース:ロング100km 2000mUP

バイク:OnebyESU JFF#807z

タイヤ:Panaracer GRAVELKING 38c セミスリック

空気圧:前後280kPa チューブド

最近人気のグラベルイベントに行って来ました。レースではなく、楽しいグルメライドのつもりで行って来ましたが、参加者もコースも想像以上にハードで、走り応えは十二分でした。

近場で遠征費もかからず、自転車タイヤメーカーのパナレーサー工場がスタート会場ということで、迷わずにすぐにエントリーしました。

グラベルバイクは持っていないので、シクロクロスで使っているレースバイクを使用。カーボン製のFocus Maresとアルミ製のOnebyESUを近所で走ってみて、38cスリックタイヤを履いてみてもOnebyESUがしっくりしたので、OnebyESUにしました。空気圧も色々と試してみて少し高めの280kPaにしました。近々、加速度測って感じたことを数値化しようと考えています。

早朝に自宅を出て、朝6時過ぎにパナレーサーに到着。ちょっとは工場設備を見られるかなと思っていましたが、残念ながら内部は全く見えませんでした。心配していた雨は上がって、朝7時過ぎにスタート。ミドル85kmは80人、ロング100kmは20人の少人数でした。

 

ロングは、小出樹君、川村君、山の神の森本さんらで速い人ばかり。ゆっくり走る気で来ていたのに、スタートからハイペースでした。スタートして30kmで、粟鹿林道入口へ。後で知りましたが、ここが最難関で、獲得標高850m、平均勾配8%、ほぼ100%のグラベル区間でした。速い人達には先に行ってもらって、ここは1人でマイペースで登りました。

 

頂上付近に来ると、まだ雪が残っていました。結構ガレているところもあって、普段、オフロードを走っていない人にとっては乗車難しいと思われるところも少々ありました。こんなに急勾配で長いとは思っておらず、2年前に参加したニセコグラベルよりもハードだったと思います。ミドルの人達も同じコースだったので、大丈夫かと心配になりました。僕は、E-Bikeが欲しいと思いました。

頂上に着くとソファーがありました。寝転がって写真撮影。ソファーを車で運んで来た人は、運搬中に車が脱輪して大変だったそうです。

しばらく休憩して、川村君と一緒にダウンヒル。僕は38cのスリックタイヤ、川村君はパターン付きのたぶん45cタイヤ。争うつもりはありませんでしたが、徐々に熱くなって来て、後半は抜きつ抜かれつの状態でした。そんなことをしていたら、前を走る川村君が電動ポンプを落として、後輪に挟み込んで30mくらい後輪ロック走行。最初は、ロックさせて遊んでいると思いましたが、トラブルだったようです。スポーク折って、リムテープを突き破って、パンクして、シーラントが飛び散って大惨事。GoProでの撮影係となりました。

お昼休憩は、夢の里キャンプ場の52km地点。美味しいカレーを食べました。天気が良くて、気温もちょうど良くて、穏やかに過ごしました。

休憩後は、杉林の林道へ。水溜りがあって、何かサンショウウオやカエル等がいそうな予感がしたので集中して探しながら走っていると、大量の卵塊を発見しました。ヒキガエルの卵でした。野生のヒキガエルは一度も見たことがないので、生き物が好きな僕にとってはとても嬉しかったです。持ち帰って孵化させたい気持ちを抑えて、触るだけにしておきました。

後半は、ほとんどを川村君に前を牽いてもらって、あっという間にゴールしました。こちらは、必死で登っているのに、平気そうにパンクしたことを自撮りしつつ、説明している姿を見て、パワーに雲泥の差があるのを感じました。もっとパワーが欲しいです。

ハードなコースを走って、美味しい食べ物を食べられて、普段見ない生き物を見ることができて、とても楽しむことができました。次は、秋のニセコグラベルに行きます。大自然、美味しい食べ物、極上グラベルが楽しみです。

関西シクロクロス最終戦 総合3位

関西シクロクロス第10戦 4位

開催日:2025年2月9日

会場: 桂川  0.1km+2.3km×11Laps

天候:晴れ

コースコンディション:ほぼドライ

リザルト:4位/72名出走

バイク:Ridley X-night

タイヤ:Vittoria テレーノMix TU 33c 1.62bar/1.65bar

 

関西シリーズ最終戦桂川。3位以上で川村君に勝てば、総合ランキングで逆転2位となるチャンスでしたが、惜しくも川村君3位、私が4位となりました。最終戦は、体調万全とは言えず、得意コースでもなかったので、ここまで善戦できて良かったと思います。応援いただいた人に楽しんでいただけたことが、何よりも嬉しいです。

初戦から振り返ると、下図、下表のようになります。下図は、初戦から最終戦までの積算ポイントの推移です。#3美山で優勝して40ポイントのリードを築いた後は、最終戦まで1位差で負け続けていました。最終戦は、シクロクロス東京と重なって日本トップレベルの選手が不在となり、表彰台獲得のチャンスの為、獲得ポイントも大きく、川村君に逆転できるチャンスでした。惜しくも負けてしまったものの、実力では川村君に負けていると思いますので、ずっと1位差負けに留められていたことは、持てる力を出せていたからだと思います。川村君も、私も、毎シーズン1戦程度は、失敗して大きく順位を落とすことがあり、どちらかと言うと、川村君の方がチェーン落ち等で順位を落としてしまうことが多いのにも関わらず、今シーズンはほぼありませんでした。私の方は、20年シクロクロスをして来て、初めて全戦で落車ゼロ、機材トラブルゼロのシーズンでしたので、ここまで安定した結果であれば、例年であれば川村君に総合で勝てていたと思いますが、川村君のトラブルは、美山でのチェーン落ち、希望が丘スタート直後でのパンクくらいしかありませんでした。

下表は、毎戦の各種環境、使用バイク、私の主観をまとめたものです。レース前から勝つ自信のあったところは、勝てていました。時間的に前日試走できるところや、パワー勝負にならないところ、トラブルが出やすいところは勝つ自信がありました。1戦1戦の説明は長くなり過ぎるので割愛します。機会あれば、話します。

さて、最終戦桂川ですが、前週の山口きらら浜CXの移動疲れが残っていました。川村君含むKUCCの皆さんと遠征して、貸し切り宿で世界戦観戦をし、衣川君手作りのお鍋を食べ、JCXエリートレースのピットサポート等、楽しめましたが、往復1100kmの車移動に疲れました。高速で飛ばす川村君運転のレンタカーを追いかけるのに疲れ、スタッドレスタイヤでの雨天高速走行にも疲れました。ウェットグリップは、オールシーズンタイヤが優れているのを、仕事柄、体感して知っているので尚更です。さらに、食事中に唇を噛んでしまって、菌が入ったのかリンパ腺が腫れ、帰宅後も、一緒に住む子供の咳が多く、風邪気味の症状。山口遠征後は、満足に自転車に乗れない状態でした。

 

桂川前日は、珍しく積雪があり、すぐ近所で開催される最終戦のコース設営が大変だろうと思ったので、少しだけ前日設営のお手伝いに行ってきました。到着時は一面の銀世界で、路面状態が見えない状況でしたが、関西シクロクロスメンバーの神業で、いつも通りに試走が始まる14時には設営完了していました。路面状況は、刻々と変化するので、前日試走は控え目にして帰宅しました。

 

そして、レース当日。昼試走時には少しぬかるんでいましたが、13時半のレース開始時は、ほぼドライ路面でした。長い直線で休みたいのと、階段は降車する予定だったので、ディープホイールを履き、バイク重量が軽いX-nightを選択しました。スタート直後はいつも通りに前に出ましたが、位置取りが悪く、第一コーナーは10番手近くまで後退しました。軽く接触しながらも、少しずつ前に出て、ピットを過ぎた頃には5番手あたりまで上げました。危うく、川村君に離されてしまうところでした。

 

しばらくして、コータプロは遥か彼方へ行ってしまい、堀川君、川村君、コッシーさん、僕の4人で、2位パックとなりました。コッシーさんが付いてくるのは予想外でしたが、堀川君、川村君と2位パックになるのは予想通りの展開でした。しかし、あまり調子は良くなく、パワーでは2人に負けているので、徹底的に勝負所に備えて後ろで休んでいました。堀川君が前に出て、できれば2人で川村君から逃げたかったのですが、川村君から逃げられる感じではなかったので、そのまま見逃しました。ラスト3周で、川村君がペースアップ。じわじわと離されてしまいました。比較的、脚は温存できていたので力強く踏めていたのですが、それ以上に川村君が速かったです。離されてからは、降車していた階段区間は乗車クリアし、平坦区間でも踏んでいきましたが、14秒届かず4位となりました。過去、桂川の階段区間で、コーステープの外に出てしまった為に、レース後にDSQになって最終ランキングがひっくり返ってしまった年、最終周終盤の機材トラブルによる失速で順位が入れ替わることも知っているので、最後まで諦めずに走っていました。

振り返ると、敗因はパワー不足なので、年を重ねても、来年は少しでもパワーを上げたいと思います。信じてもらえませんが、筋力や柔軟性は、一般人レベル以下だと思いますので、まだ伸び代はあると思っています。応援ありがとうございました。

全日本シクロクロスM40 優勝

全日本シクロクロスマスターズ40-49 1位

開催日:2024年12月14日

会場: 宇都宮ろまんちっく村  0.7km+2.7km×6Laps

天候:曇り

コースコンディション:芝生、泥、砂、土

リザルト:1位/46名出走

バイク:OnebyESU JFF#807z

タイヤ:Vittoria テレーノMix TL 31c 1.67bar/1.70bar

今季は全日本エリート完走を目指すか、全日本マスターズ5連覇を目指すか迷いながらも、5連覇を目指すことにしました。5連覇した竹之内悠選手や56さんに並びたいこと、マスターズも年々レベルが上がっているので決して現状維持ということはなく、挑戦しがいのある目標だからです。

 

ニセコクラシックや富士ヒルクライムの優勝経験のある熱い心の田崎さん、ロードやヒルクライムでは絶対に勝てない藤田さんや太田さん、全日本WNPで2位の石川さん、前回全日本で2位の斉藤さん、全日本マスターズのロード、MTBで勝ってきて今年はシクロクロス優勝を狙う白石さん、他にも強い人多数の中で優勝を争うことになりました。

1週間前の関西戦のマイアミでは冷たい大雨に降られて、片付けが大変になるところでしたが、ネクストステージの島本さんに砂と泥だらけのバイクを預けて、洗車、整備、宇都宮までの運搬をやっていただき、非常に助かりました。私は、リムブレーキのリドレー1台を輪行して宇都宮駅まで新幹線移動し、宇都宮駅から10km強を自走しました。お昼に会場に着いてから14時半から16時まで、試走時間をフルに使ってじっくり試走しました。強度を上げて走ることはせず、あえてゆっくりと勢いを付けずに三段坂を登ったり、あえてオーバースピードでコーナーに突っ込んでみたりと、どんな状況でも対応できるように繰り返し練習しました。

徒歩圏内のホテルに戻ってからは、時間がたっぷりあるので、ゆっくりごはんを食べて、ヴィラデアグリの温泉に入って、明日の天気を確認。雨はなさそうだけど、最終の40代クラスの時間帯は気温が下がって、北風も強くなりそうと確認して、あらゆる想定をして、どう走ろうかと考えていました。夜10時頃には布団に入るようにしましたが、考え過ぎた為か全く眠れず、いつまでも心臓がバクバクしている状態で朝を迎えてしまいました。いつも通りに朝6時に布団から出て、いつも通りにレース日の朝ごはんを食べて、朝8時前から1時間程度の試走をしました。睡眠不足の割には、特に問題なく走ることができました。家族全員で行った土浦全日本の時も、子供が夜中まで騒いで全く眠れませんでしたが何とかなったので、今回も大丈夫だと思うようにしました。

早朝は路面が凍結するほど寒かったのですが、どんどん気温が上がり、日差しもあって風もなく午前のレースは暖かく、40代クラスの時間帯は想定外に暑いかもと思いましたが、昼過ぎから天気が急変しました。北風が強くなり、日も遮られ、寒くなりました。でも、想定はしていたので、前週のマイアミや、昨年の全日本ほどは荒れなかったので、そこまで動揺することなく準備を進めました。最も気にしていたのは、気温変化に伴うタイヤ空気圧の変化で、朝から正午で+0.3bar、正午から13時過ぎで-0.1barくらい変化していました。空気圧はレース直前に最終調整しました。

スタートは、前回と同じ最前列の右端から2人目の位置でした。スタートダッシュは周りを見ながらペース調整して、2番手で最初のコーナーを通過しました。砂区間はできれば先頭、悪くても3人目までに突入できるよう、周りの様子を伺いながら芝生路面を走っていきました。特にアタックされるような動きはなく、予定通りに先頭で砂区間へ入りました。前週のマイアミでは、同じタイヤ同じバイク同じ空気圧で走っていたので、何も恐れることなく砂区間をクリアし、続く三段坂は、飛ばし過ぎてハンドル曲げないよう、チェーン落ちさせないように静かに進入して登っていきました。前日試走で、助走なしでも、フルパワーでなくても登り切られるように繰り返し走っていたので特に問題ありませんでした。続く林間区間は、スピードを殺さないように大回り気味に走り、ちょっとした根っこは飛び越えるように直線的に走るようにしました。続くキャンバー下りからの登坂は、しっかりと減速してコーステープを擦らせながら大回りに曲がって乗車クリアしていきました。砂→三段坂→林間→キャンバー下り→登坂は、昨年と同様に、全周回をノーミスで乗車クリアできて、ライバル達に差を付けられたと思います。その分、平坦区間で足を休めて、ここの区間で集中するようにしていました。

1周目は狙い通りに先頭で砂区間に入り、続く区間も先頭通過していきました。山区間で後続を離し切っていれば、最後まで単独で逃げ切ることを考えていましたが、北風が強く、田崎さんらが後ろにぴったりで、後続も多数という状態だったので、単独逃げ切りは諦めました。

 

2周目も先頭で砂区間に入って、山区間をこなしても後続は離せず、後続多数でした。今年は皆さん速かったです。田崎さん、田邊さん、白石さんとパックで走行し、芝区間では千切られそうになりながら走っていました。白石さん先頭でシケイン通過後、北風が強く、前を牽きたくないのか急に失速して、僕も積極的に前を牽くつもりはなかったのでお見合い状態になりました。すると、シケインを飛んで来た斉藤さんが、そのままの勢いで単独先頭となりました。2番手集団を僕が牽いて、山区間前に足を使いたくなかったので、ペース控え目で走りました。その為に、斉藤さんからはジワジワと離されていきました。この時のラップタイムがゆっくりだったのは、平坦でゆっくり走ったからだと思います。


そして、砂区間区間を先頭で入って、ペースを上げて斉藤さんに合流し、後続を数秒離しました。ペースを上げる斉藤さんの後ろに付き、休みつつも後続をさらに離していきました。泥キャンバーを降車して走る斉藤さんが非常に速くて驚きました。後で知りましたが、長いスパイクピンを付けていたようです。良い感じで2人パックになり、さらに後続を離していこうと思っていたのに、シケインジャンプに失敗した斉藤さんが前転転倒。大丈夫かと思いましたが、その後、単独で追い上げて来るほどだったので、全く大丈夫だったようです。斉藤さんを失って、残り3周程度は単独走で走りました。平坦は控え目にして、山区間でペースを上げるようにして走りました。

単独で走っていても、後続を少しずつ離していることの確認ができたので、無理に追い込むことはせずに、転倒したら大きなタイムロスになる泥キャンバー等は慎重に走るようにしました。最終周の後半に、斉藤さんが一気に追い付いて来ましたが、スプリント勝負になっても勝てる自信はあったので、最後までマイペース走行でした。昨年と同様、斉藤さんとは1秒差で勝つことができました。スタートで最後尾になってしまった藤田さんが3位に入り、関西勢で表彰台独占をすることもでき、非常に嬉しかったです。

約1か月前に肋骨を骨折し、気胸までなってICUに入っていた田崎さんは、スタートラインに立つことも驚きましたが、一時、先頭も走るほどで、本当に驚きました。斉藤さんは、今季はM1で走っていて、常勝というほどでもなかったので、全日本は十分に勝てるだろうと思っていたのですが、平地で速く、シケイン落車後や最終周の追い上げに凄さを感じました。今回、最も警戒していた白石さんは、僕がシクロクロスを始めた頃は雲の上の存在でした。いつも笑顔で楽しそうに走っていて、とても速い印象でした。琵琶湖GPの時は、初めて本気で勝負を挑まれて、ずっと観察されていて、すぐ後ろまで追い付かれて怖い印象になり、必死に逃げました。全日本までの4週間も勝てるように、いつも以上に準備してきました。そして、無事に5連覇を達成できました。

色々とサポートいただいた岩井商会のみなさん、関西シクロクロスのみなさん、ワンバイエスのバイクを作っていただいた上司さん、バイク運搬や整備をしていただいた島本さん、本当にありがとうございました。来年は、一旦、連覇の目標は休んでエリートで走ろうと思います。2025年はJCFエリートで登録しました。UCIレースで賞金圏内、全日本エリートで完走を目指します。異常な雪のコンディションになった全日本マキノ以外で完走できたことがなく、全日本エリートでは一度も力を出し切れたことがなく、元気な内に走りたいと思います。

関西シクロクロス第4戦マキノ 7位

関西シクロクロス第4戦 7位

開催日:2024年12月1日

会場: マキノ  0.1km+2.5km×10Laps

天候:晴れ

コースコンディション:ほぼドライ

リザルト:7位/62名出走

バイク:OnebyESU JFF#807z

タイヤ:Vittoria テレーノMix TL 31c 1.70bar/1.73bar

パワーコースでした

天気が読めないマキノ。現在の雨雲レーダーと実際の天気も一致しないので、過去に何回か雨に降られて低体温症になって失速しました。今年はスタート直前に雨が降ってきて、招集ぎりぎりのタイミングで厚めのインナーを着て、スタートへ。しかし、雨は降らず、少し暑さや動きにくさを感じながら1時間20分を完走しました。

下りが激しくてレバー位置がずれました

スタートは、登り勾配なので、いつもより1つ軽めの36x30。踏み込む筋力が弱いので、いつもハイケイデンススタートです。コータプロのすぐ後ろの2番手に付き、少しの舗装路に出たところでゴセに抜かれて3番手。V字キャンバーで大回りし過ぎて川村君に抜かれて4番手になりました。この時点で、後続を引き離すことができて悪くない展開でした。

アルミバイクでも走ってしまえば、重さは気にならない

その後、小森さん、寺崎さんには、パワーで全く歯が立たずに登りで一瞬にして千切られました。寺崎さんには下りで追い付いたものの、2周回が始まる登り勾配のコントロールラインで完全に離されました。しばらくすると、シマノドリンキングの黒田君にも抜かれました。すぐ後ろには、優大や笛木君、井上さんらが団子状態で、ここに吸収されたら厄介だと思い、単独走で逃げ続けられるように頑張りました。

琵琶湖方面はよく晴れているのに、レース会場は不安定な天気

しばらくすると、黒田君に追い付き、後続を離すことができたので、黒田君と7位争いの抜きつ抜かれつのバトル。彼は長い下りのスピードと、その後の登り返しが速いので、そこで無理して抜くのは諦めて、その他の得意なところで離すように心掛けました。周回を重ねて、残り2周回目に黒田君を離して7位単独走となりました。

 

残り2周時点で1時間を超えており、抜かされる心配もなくなったので、変に頑張って全日本前に疲労を残したくないので、ペースダウンして走りました。優勝はゴセで、あと少しで周回遅れになるところでした。同一周回できたのは黒田君まででした。翌日にはオランダに帰ってしまいましたが、英語を少しでもできるようになって、戻って来る年明けに色々と話したいと思います。

 

高速コースでいつも以上にバイクに負担がかかって、ハンドルが少しおじぎするようになり、レバーの固定が緩めだったこともあって前にずれたり、横に曲がったりで走りづらい状態でした。全日本前に改善点が見つかって良かったです。また、初戦の白樺湖での反省を生かして、登りから下りに移る時は、Di2ではリア変速を短時間に一気に重くできないので、フロント変速を活用して一気に重くしました。心配していたチェーン落ちは出ず、狙い通りに短時間でギヤ比を変えられました。これは使えそうです。次は砂のマイアミ頑張ります。

 

そう言えば、平均パワーは234Wで今季最大でした。スタートは800W。

関西CX 琵琶湖GP MM40 1位

関西シクロクロス 琵琶湖GP MM40 1位

開催日:2024年11月17日

会場: 烏丸半島  0.1km+2.6km×5Laps

天候:晴れ

コースコンディション:ドライ

リザルト:1位/38名出走

バイク:Ridley X-night

タイヤ:Vittoria テレーノMix TU 33c 1.68bar/1.68bar

 

16年ぶりに突然復帰した懐かしい白石さんから何とか逃げ切りました。16年ぶりの参加、最後尾スタート、グラベルバイク、チューブドタイヤを相手に、ここまで追い込まれたので勝った気はしていません。

スタート

琵琶湖博物館のすぐ隣の会場で、毎年、琵琶湖博物館には、レース前日もレース当日も寄っています。今年は、びわ博フェスをやっていて、開館すぐの時間から行って、試走とレースの時間以外はずっと博物館を楽しんでいました。前日試走は、JFFのアルミバイクで走り始めたものの、1周目の泥溝に前輪が刺さって前転し、ブレーキオイル漏れ。ネクストステージの島本さんにバイク修理に出して、久しぶりのRidleyで試走。担ぎや押し区間が多く、感触も悪くなかったので、本番もRidleyで出走。JFFのバイクは、すぐに直していただき、代車として使える状態にして、ピットは久保さんにお任せして準備万端にしました。

スタート直後。もう白石さんが見える。

スタートは最前列左側、気になる白石さんは5列目右側でした。白石さんは僕よりも2つ程の年上で、僕がシクロクロスを始めた学生時代の頃は、Panasonicのチタンのカンチブレーキに乗って、プロ選手並みの速さでした。MTBは元日本代表、ロードもツールド沖縄で勝つなど、僕にとっては雲の上の存在です。2022年はマスターズロードチャンピオン、2023年はマスターズMTBチャンピオンで、今年は3種目目のシクロクロスでチャンピオン目指すそうです。

烏丸名物のキャンバー

30秒前の知らせよりも少し早いタイミングでスタート。難なく先頭に出て、続くキャンバーも先頭で通過しました。その後、FDさんから白石さんが8番手でキャンバーを通過したと聞き、やっぱり速いなと思いました。ゴールまで白石さんだけを気にして走っていました。

登り

グラベルバイクでも速い

平坦区間を終えて、キャンバーを下って登り返す1つ目の難所へ。試走では50%くらいで乗車成功していたので挑戦してみたものの失敗。その間に2人に抜かれて3番手。その後の滑りやすいキャンバーも少し手こずって、前2人とは数秒開きました。エリート選手達が多数走って、試走時とは路面状況が少し変わっていました。特に焦ることなく、平坦区間で前2人に追い付いて、結果的に良い具合に後続を離すことができ、先頭3人パックの後ろに位置して少し休憩。どこまで攻めると駄目なのかも最初の1周で分かりました。

後ろから

すれ違う時に、後続の数人パックは白石さんが後ろで休んでいることを確認。そして、白石さんだけが僕の方だけに視線。続く3周目でも、お互いに確認し合っていました。僕が単独先頭で抜け出したところもしっかり見ていたようで、単独で物凄い勢いで追いかけて来て、泥溝後の直登の降車時には、すぐ後ろまで迫られました。5秒差くらい。

必死の逃げ

こちらも全力で逃げて、平坦区間で追いつかれたら負けてしまうと思い、集中してキャンバー区間をできるだけ速く走りました。平坦区間に出ると、無事に10秒以上離せていることを確認。しばらくはオーバーペース気味のハイペースで走り、20秒、30秒と差を開けていけました。最終周は周回遅れの選手に引っかかり、落車に巻き込まれないように慎重に走行。無事に逃げ切ることができました。

ドライで比較的走りやすかった

ラップタイムを確認すると、村田:7:29、7:19、7:09、7:22、7:29、白石さん:7:37、7:22、7:16、7:36、7:20。

平地も必死

最終周回でITさんを、ぶっちぎる姿が見えて恐ろしかった

必死で逃げた3周目が最速ラップ。3周目で捕まって、前に出られていたら、優勝は厳しかったかもしれません。レース後に知りましたが、白石さんはバイクトラブルでサドルやハンドルの角度がおかしくなって、バイク交換までしていたそうでした。ピットは、世界戦メカニックの松井さん。20秒、30秒と差を空けられたのは相手のトラブルでした。12/14の全日本選手権は、相当厳しい戦いになりそうです。

関西CX第3戦 美山向山 優勝

関西シクロクロス第3戦 1位

開催日:2024年11月10日

会場: 美山  0.5km+2.1km×9Laps

天候:晴れ

コースコンディション:ドライ

リザルト:1位/63名出走

バイク:OnebyESU JFF#807z

タイヤ:Vittoria テレーノMix TL 31c 1.70bar/1.73bar

スタート

2021年は超短距離スプリントで勝ち、22年、23年は3位だった得意コース。今年はチームメイトの優大と一緒に走って下りを教えてもらい、最後の登りで離して勝てました。この日は勝つ自信あって、狙い通りに勝てたのが嬉しい。

1周目

スタートは、ペダルキャッチミスで少し遅れながらも、堀川君に次いで2番手で始まりました。若干の下り勾配スタートでペダルキャッチ失敗しました。左コーナー後の段差で堀川君がつまずいたとこをかわし、先頭で山区間に入りました。すぐにコッシーさんに抜かれて、登り勾配へ。下りの走り方を観たかったので好都合。かなり慎重に走っていたので、無理なく付いていけました。

無理なく、全周回降車

3周目あたりからは、3番手の優大が登り区間でアタックして先頭へ。今度は優大の下りを勉強しようと付いていきました。かなり攻めていて、これは付いていくと落車すると思い、3秒くらい離されました。すると、前で優大が落車。再び、僕が先頭になりました。優大はすぐ追い付いて来て、2人で3周ほど先頭を走りました。

突然滑り出しそうな路面

区間は、砂利部分でフロントが滑り出すのを楽しんでいたくらいに余裕持って走れていましたが、縦の動きも含まれる山区間は、湿り気味の突然滑り出しそうな路面でいまいち攻め切れないでいました。後ろから井上さん、川村君が追って来ていながらも、まだ余裕がある内に再び優大に前に行ってもらって、下りのお勉強。動きに無駄がないなと感心。さすが世界戦U23の元日本代表の走りでした。

登り区間

川村君に追い付かれて3人パック。できれば優大と2人で最後まで逃げ切りたかったのですが、予想以上に追い上げペースが速かったです。しかし、芝区間の窪みで川村君がチェーン落ち。再び、優大と2人で走行。僕が前に出て、登りを踏んでいき、ペースを上げていきました。川村君が粘って追いかけてくるのを気にしましたが、ラスト1周で2人勝負になることを確信。

1番ゼッケンで優勝は嬉しい

優大にはパワーで勝つ自信があったので、登り区間を先頭で入れば問題なしでした。しかし、勝負どころの登り区間で周回遅れの選手。声をかけていたものの、必死だったようで道を譲ってもらえず、パワーを出し切れず。落車されて巻き込まれては困るので、慎重に抜いてからフルパワー。もう少し優大を離したかったのですが、優大も下りで抜きづらかったのか、芝区間に出た頃には独走状態になっていました。残りは丁寧に走ってゴール。

今季5戦目のバイク

今回の美山の平均パワーは202W、NPが215W。富田林の時は、それぞれ207W、222W。

体感では美山の方が20Wくらい低くて、翌日の身体のダメージも美山はほとんどなし。

パワーメーターを使いこなせておらず、シクロクロスで役立つのか不明ですが、まずは現状分析でデータを取っていきます。

関西CX第2戦 富田林 2位

開催日:2024年11月3日

会場: 富田林  0.0km+2.3km×10Laps

天候:晴れ

コースコンディション:ドライ&セミマッド

リザルト:2位/58名出走

バイク:OnebyESU JFF#807z

タイヤ:Vittoria テレーノMix TL 31c 1.70bar/1.73bar

2位争いに勝った

優勝はコータプロ。2位争いを、川村君、コッシーさん、京産大末吉君と4人で戦って勝てました。パワーは川村君、末吉君、テクニックはコッシーさんで、僕はどちらも負けますが、ミスなく安定して走れていた為か競り勝てました。

 

スタートは、コッシーさん、コータプロの次で走りました。2人ともテクニックがある選手なので、付いて走ると少しずつ後続を離していけました。パワーもあるコータプロは手の届かないところまで離れていき、2周目あたりはコッシーさんと2人走行。パワーあれば直線で踏んで後続から逃げたいのですが、パワーはなく、川村君と末吉君にすぐに追い付かれました。4人パックのまま、最終周回まで走行。

 

直線は川村君、テクニカル区間はコッシーさんが引っ張っていき、僕は3番手、末吉君は4番手の位置でほぼ固定状態でした。前を引かなくて悪いなと思いながらも、無理しないと前に出られないので仕方なし。あまり知らなかった末吉君はコーナーの度に遅れている様子でしたが、直線区間は何度もすぐに追い付いてくるのでパワーがある印象でした。

スタート

最終周回直前の向かい風直線区間で、ずっと後ろにいた末吉君がアタック。コッシーさん、川村君の2人が追い、その背後にしがみ付きました。9周回走って、御坊ほどに足が残っていない状態ではありませんでしたが、千切られる寸前でした。裏直線の追い風区間で川村君、末吉君を800Wほどのパワーで一気に抜いて右コーナーを先頭で入りました。ここからテクニカル区間で、あまりパワーを使わずに離すことができます。

 

最終周回であと少しなので、集中力最大限でコーナーを攻めていきました。タイヤを大きく滑らすことなく1つずつ速く丁寧にを心がけて5秒ほど離すことができました。全てミスなくこなして最終コーナーへ。後続を十分に離して最後の直線は余裕を持って走ることができました。テクニカル区間で離せず、パワー勝負になっていれば負けていたと思います。

新バイク

今季から乗り始めたワンバイエスのバイクは、アルミバイクながらショック吸収が良く、硬さを感じず、コーナーで粘ってくれる感じがします。学生時代に乗っていたアルミバイクは硬過ぎて60分走るのはきつく、カーボンフレームにしてからは改善されて、ずっとカーボンでした。それがアルミの方が楽に乗れることに驚いています。また、クイックなX-nightよりもさらにフロントセンターが短いようで、つま先がタイヤによく当たります。初心者で乗りこなすのは難しいかもしれませんが、グラベルバイクとは正反対のバイクで面白いと思います。