ロードバイク自由研究 感覚の数値化 

理科好きエンジニアが自転車を自然科学で考える

全日本マスターズシクロクロス 2連覇(レース当日編)

レース当日は6時起床。ほとんど眠られず、目をつぶって、横になっているだけだった。眠られないことに焦っているのか、レース前で緊張しているのか分からないけど、心臓はバクバクしていて、落ち着かない状態。

 

でも、いつもの6時に起きて、いつもと同じ朝ごはんを食べている内に、落ち着いてきた。朝の試走に向けて、徒歩でレース会場に向かった。先週のマキノで預けたバイク2台が置かれていて、特に異常ないことを確認して一安心。

 

コースを見ると、タイトコーナーが多く、ドライ路面の芝や舗装路が多いので、バイクはクイックなリドレーX-night、タイヤは前後Dry用(Vittoriaチューブレス)、空気圧は前後1.60barに合わせた。計算上、タイヤの空気温度が10℃変われば、0.1bar変わるので、こまめに調圧した。

 

試走は、3周程度走り、難しめの急なキャンバー区間は色々と試しながら、10回くらい反復した。芝区間は、凸凹が少なく、芝にしては重くなく、スピードを乗せやすかった。所々ある泥区間は、わだちを使えば、それほどパワーは不要だった。コーナー中の泥区間はミスしないように落ち着いて走れば問題ない感じ。唯一、終盤のキャンバー区間だけが少し不安あったので、あえてゆっくり走ったり、走りづらいラインで走ったり、少々ミスしても、足を着けばクリアできるように、自信を持てるまで走った。

 

試走を終え、洗車&注油は島本さんにお任せして、コッシーさんのシングルスピードを見たい気持ちを抑えて、一旦、駅前のホテルに戻った。代車の調子を見るために、代車の自転車に乗ってホテルへ。自転車歓迎の街で、ホテルも部屋の前に自転車を置くのに全く問題のないところなので、とても助かった。シャワー浴びて、コッシーさんの優勝に喜んで、次は僕の番と頑張る気になった。

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©MakotoAYANO/cyclowired.jp

そして、スタート10分前からの招集。35-39歳の部は19名、1分遅れスタートの40-49歳の部は50名が出走。昨年優勝したので、コールは最初、ゼッケン番号は1番で、最前列からのスタート。イン側での混雑を避けたかったので、陸上トラックのアウト側から2列目を選んだ。スタート前に、ギヤ合わせ、クランク位置合わせの調整をしていたら、チェーンを逆回転させられない問題が発生。リアディレイラーで、チェーンが詰まって、無理に逆回転させると、クランクやフロントディレイラーにチェーンが絡まりそうになる。レース後に分かったが、ガイドプーリーからチェーンが脱線していた。脱線しながら、ずっとレース走っていたようだ。

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©MakotoAYANO/cyclowired.jp

不安を抱えながらスタート。斉藤さんが飛び出していった。僕は2、3番手で、最初のコーナーへ。コントロールラインは、3番手あたりで通過した。序盤はパックで走って後続を離し、途中で抜けられそうなら、独走しようというつもりで走った。スピードコースで、パックで走った方が有利だと思い、最初から独走するのは、まずいと思ったので。よく知る、斉藤さん、稲益君の他、関東のC1選手がパックになり、僕が独走という状態を恐れていた。

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©MakotoAYANO/cyclowired.jp

1周回を終えて、先頭は、斉藤さん、佐伯さん、僕の3人パック。少し後ろに稲益君という状態。佐伯さんは全く知らず、どんな人か分からない。次の2周も、様子見で、一緒に走った。一方、僕のバイクの調子は悪い状態。ディレイラーががちゃがちゃするし、1段上げようとしたら2段上がってしまうし、逆回しはチェーンがたるんでできない。ピットに入ってバイク交換したいが、ピット員はおらず、40歳の部のピット員が多数で、立てかけた代車がどこにあるのか分からない。バイク探しで手間取り、タイムロスするのもリスクなので、このまま走っていくことにした。

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小松さんより

3周ほど走って、佐伯さんが少し離れ、斉藤さんと僕で引き離そうと舗装区間で先頭交代しながら走った。しかし、佐伯さんは速く、すぐに追い付いてきた。このまま、最後までパックで走り、ゴールスプリント勝負になったら、まずいなと思っている内に、斉藤さんが遅れた。コントロールライン直後の芝区間になって、ペースアップしたら、佐伯さんも遅れた。泥区間は、わだちにきっちり合わせて走って、楽に速く走るように集中して走り、さらにペースアップ。バイクの調子は良くないので、丁寧に速くを心がけた。

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©MakotoAYANO/cyclowired.jp

10秒ほど差を拡げて、みんなバラバラになったので、さらに差を空けられると思ったが、佐伯さんがなかなか離れない。こちらは、バイクの調子が少しずつ悪くなっている感じ。余裕ないので、バイク交換もできない。最後のキャンバーは、ちょっと足を着いてしまったが、トラブルなくクリア。ラスト2周は、本当に冷や冷やしたが、最後のキャンバーをクリアして、やっと優勝を確信できて、無事に2連覇を達成できた。

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©MakotoAYANO/cyclowired.jp

初めての土地なので、色々トラブルがあったが、チェーントラブルは想定外だった。15年以上シクロクロスやってきて、スタート直前にトラブル出るなんて。朝の試走時は、ちょっと変速の調子悪いなあくらいの気配はあったけれども。バイク預けての新幹線移動は、体力消耗を防ぐことができて本当に助かった。来年は、どのカテゴリーで走るかはゆっくり考えよう。

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©MakotoAYANO/cyclowired.jp